こんにちは。
トリプルアイズ広報の白石です。
トリプルマガジンでは、当社の製品やサービスについてはもちろん、IT・AIに関する最新情報を発信しています。たまに社内の出来事もお知らせします。⾝近に感じていただけると嬉しいです。
今回のコラムでは、「半導体」の今が丸わかり!━技術、経済、地政学から現在の論点をみる という内容でお届けします。
ニュースでは
▪️ 2025年春トリプルアイズ入社予定者の内定式開催
をご紹介します。
「今日から使えるChatGPTビジネス活用Tips」ではChatGPTにまつわる小ネタをご紹介します。
最後に、IT批評では「AIが世界を直感的に理解する「世界モデル」とは」をご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。
【目次】
半導体に関するニュースを聞かない日はありません。
先日、石破首相は新たな経済対策として「半導体の雇用創出も含めて、新しい日本の経済をつくる」と強調しました。米大統領選の民主党候補カマラ・ハリス氏は「半導体、クリーンエネルギー、AI、その他の未来の最先端産業における米国のリーダーシップを引き続き支援する」と自身の公約を述べています。
先端半導体のファウンドリー「ラピダス」の設立が発表されるや、日本政府ほか名だたる企業からの出資が相次ぎ、日の丸半導体の復活への期待と先行きを危惧する声が交錯している状態です。
熊本には半導体世界最大手のTSMCが巨大工場を完成させ、これも大きな話題となりました。
そもそも半導体とはなんでしょうか? なぜこれほど注目を集めるのでしょうか?
半導体がこれほど注目を集めるのは、その技術進化がAI開発のスピードの鍵を握るからであり、先端半導体開発競争が経済にダイレクトに影響すると同時に、国を超えたサプライチェーンが、経済安全保障に大きな意味を持つからです。
半導体の技術は今どこまで進んでいるのか? どんなプレイヤーがどんな領域で活躍しているのか? そして「台湾有事」を想定した日米台欧の連携の動きとは?
今月のIT批評の編集長レビューは、「半導体」の今について、技術、経済、地政学から概観しています。
ぜひご一読ください!
半導体のカーテン、コンピューティングパワーの天井━技術、経済、地政学から現在の論点をみる
第1回 ソフトウェアは半導体の限界を突破できない
第2回 半導体市場の覇権をめぐり鎬を削るプレイヤーたち
第3回 日の丸半導体の現在と新たな期待
第4回 中国への先端技術輸出を制限する地政学的意味
第5回 AI開発競争の命運を分ける米中の攻防
■2025年春トリプルアイズ入社予定者の内定式開催
https://www.3-ize.jp/information/4900/
このコーナーでは、業務ですぐに利用できるChatGPTの簡単なコンテンツをお届けしていきます。業務効率化や会話の小ネタとしてお役立ていただけると幸いです。
先日、今年のノーベル物理学賞の発表がありました。受賞したのはAIの中核担う「機械学習」の基礎に関わったアメリカのプリンストン大学のジョン・ホップフィールド教授と、カナダのトロント大学のジェフリー・ヒントン教授の2人です。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize/2024/physics/article_01.html
以前、『IT批評』でお話を伺った人工知能学会会長で慶応大学教授の栗原聡氏は、今回のノーベル物理学賞受賞について、「この分野で顕著な成果を上げた最初の草分け的な存在がこの2人だ。まさに人間の脳でやっていることを機械的に、物理的になしえることを証明した。ノーベル賞は情報分野が無いので、どうなるかなと思っていたが、物理で持ってきたのは意外だった。」と述べています。また「人工ニューラルネットワークによって、世の中ではディープラーニングやChatGPTのような生成AIという言葉が出てくるようになった。今を席けんしているAIはほぼ全てニューラルネットワークが元になっている」と2人の功績を述べられています。
今回の受賞で、これから生成AIがますます存在感を顕していくのだろうと感じました。とはいえ、まだまだ生成AIって取っ付きにくいと感じる人が多いのも事実。
こちらの動画を観ると、そんな苦手意識が取り除かれますよ。もし身近に生成AIに苦手意識を持っている方がいれば、ぜひお勧めください。
YouTubeはこちらよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9hwNvLD4jGP8FUQOSsqtbw
第9回は明日、10月18日(金)に公開します。
ゼロから始める「ChatGPT業務効率化実践講座」
https://www.3-ize.jp/chatgptkouza/
講座の詳細はお問い合わせください。
AIが世界を直感的に理解する「世界モデル」とは
――東京大学松尾・岩澤研究室 鈴木雅大氏に聞く
みなさんは「世界モデル」という言葉を聞いたことがありますか? 今後のAI進化の鍵となるトピックとして注目を集めています。DeepMindやGoogle Brainなども世界モデルの研究に注力し、この技術発展による社会的なインパクトは大きなものになると予想されています。
世界モデルとは
「外界(世界)から得られる観測情報に基づき外界の構造を学習によって獲得するモデル」。
世界モデルが知能のベースにあって、その上に様々な知的な機能が実現できると考える。世界モデルは「子供の知能」にあたり、親から教えられなくても、外界と相互作用して世界がどういうものかを「直感的」に理解する。世界モデルを持つことによって、「予測」と「推論」の2つが実現できるとしている。
日本で早くから世界モデルの研究に着手してきた東京大学松尾・岩澤研究室の鈴木雅大氏に世界モデルの持つ革新性についてお聞きしました。
ぜひご一読ください!
第1回 AIが世界を直感的に理解する「世界モデル」
第2回 世界すべてをモデル化することの難しさ
第3回 「世界モデル」はフレーム問題を解決したのか?
第4回 世界モデルはAIに能動性を持たせる
第5回 AGI(汎用人工知能)の実現には世界モデルが不可欠
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
夏の暑さも落ち着き、ようやく秋を感じられる日が増えてきましたね。
10月、当社では内定式を開催。ここ数年で一気にAIが広がり、ますますIT技術が加速するこの時代に、未来を担うエンジニアたちが入社してくれるのが今から楽しみです。
それでは、次号もお楽しみに!