トリプルアイズ(東京都千代田区、代表:福原智)が開発の一端を担っている「GLOBIS-AQZ」は2019年7月19日・グロービス東京校(千代田区・麹町)にて、芝野虎丸七段と対局し、267手の熱戦の末、3目半勝ちしました。本対局のために「GLOBIS-AQZ」は、5日間の強化学習を行いました。芝野虎丸七段は、七段昇段の最短記録を保有するなど、若くして素晴らしい実績を持つ逸材。その芝野虎丸七段が対局後、「後悔するような手は打っていない」と語っており、「GLOBIS-AQZ」がわずか5日間の強化学習でどれほど強くなったか明らかとなりました。本年8月に行われる「2019中信証券杯 第3回世界電脳囲碁オープン戦」での活躍が期待されます。
■「GLOBIS-AQZ」の進化
「GLOBIS-AQZ」は、強化学習1日目で、「英才特別採用推薦棋士」の仲邑菫初段に中押し勝ち。
才能溢れる棋士に勝利はしたものの、有利になりすぎると、最善手を追い求めず、良くも悪くもない手を打ってしまうシーンがあると、解説の大橋拓文六段。しかし、本局は有利になってから、芝野虎丸七段への追及を緩めず、勝利を収めました。5倍の強化学習により、さらに強くなった「GLOBIS-AQZ」ですが、本年8月の大会で世界一を目指します。芝野虎丸七段は、そのように進化し続ける囲碁AIに対して「有効活用していきたい」と語っています。
■トリプルアイズの技術提供
「GLOBIS-AQZ」の開発では、トリプルアイズは強化学習におけるレーティング結果の計測、可視化と、山口祐氏の担当する思考アルゴリズムの構築サポートを行っています。さらに、仲邑菫初段との対局当日には、下記画像の「地合い予測システム」、「AI候補手予測」、「プレビューAI局面展開図」を提供しました。このシステムを活用することで、地合いの予測が視覚的に分かりやすく表現され、開発の一助になると考えています。
■トリプルアイズと囲碁AI
「GLOBIS-AQZ」開発においてトリプルアイズは強化学習におけるレーティング結果の計測・可視化と、山口氏の担当する思考アルゴリズムの構築サポートを行います。トリプルアイズは、2014年から囲碁AI開発に従事してきました。本年3月18日には、「トリプルアイズは、必ず囲碁AIで世界一を奪取します」と代表・福原智は宣言いたしました。(URL: https://www.3-ize.jp/?p=590)その取り組みとして「Raynz(レインズ)」というプログラムを開発、「博思杯2019囲碁AI世界大会」にて4位を獲得しました。また、トリプルアイズは、囲碁AIで独自開発した画像認識技術を応用し、AI画像認識プラットフォーム「AIZE(アイズ)」(URL: https://aize.jp/)を開発いたしました。「AIZE」は、すでに有名ラーメンチェーン店、全国展開中の居酒屋に導入されております。
■福原智
株式会社トリプルアイズ 代表取締役 CEO。
山形大学理学部物理学科卒。2008年、株式会社トリプルアイズ設立。2017年、BCCC(ブロックチェーン推進協会)設立に理事として携わる。トリプルアイズは、UEC杯コンピュータ囲碁大会に出場するなど、AIの研究開発に取り組むとともに、自社ディープラーニングシステムを応用したユーザー向けシステム開発を推進する。囲碁AIの研究開発によって進化した画像解析クラウドサービス「AIZE」などを展開。
福原智著
『テクノロジー・ファースト なぜ日本企業はAI、ブロックチェーン、IoTを牽引できないのか?』
目次
はじめに〜われわれはどこから来たのか?
第1章 ゲーム盤の向こうにある戦争
──囲碁AI国際大会が突きつける覇権争いの行方
第2章 ビッグデータという資源の獲得を競う現在
──4回目の産業革命と、IT開発4度目の波
第3章 テクノロジーへの古い固定観念に囚われた日本
──第五世代コンピュータに始まる挫折の歴史
第4章 産業革命4.0の本番はこれからの50年にある
──分野を越えて共振するテクノロジー
第5章 ポスト・ディープラーニングを掘り当てろ!
──ブロックチェーンとIoT、AIの本質
第6章 テクノロジー・ファーストのIT企業だけが未来を見る
──IT企業の経営者が持つべき使命
おわりに〜われわれはどこへ行くのか?
【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
株式会社トリプルアイズ 社長室(担当:川田尚輝)
メールアドレス:pr_tripleize@3-ize.jp
電話:03-3526-2202
トリプルアイズHP:https://www.3-ize.jp/